確定申告をスマホで簡単に済ませたい!という人も多いかと思います。
確定申告に必要な書類(決算書、申告書など)は基本的には、パソコンを使って作成する人が大多数です。
ただ、最近では、大手会計ソフトメーカーが、スマホ向けのアプリを販売しています。
スマホ向けの会計アプリを上手く利用すれば、パソコンがなくても、確定申告をすることが可能となりました。
そこで、今回は個人事業主(自営業・フリーランス)のかたを対象に、簡単にスマホだけで確定申告ができるオススメのアプリと、使い方を紹介していきます!
目次
確定申告はスマホでできる!?
確定申告をスマホで済ませる方法としては・・・
➀国税庁のホームページを利用する方法
➁会計アプリを利用する方法
があります。
それぞれの方法について解説していきます。
➀国税庁のホームページを利用する方法
国税庁のホームページには、必要事項を入力すれば、確定申告に必要な書類を作成できる、「確定申告書等作成コーナー」が用意されています。
「確定申告書等作成コーナー」はスマホやタブレットにも対応しています。
そのため、上手く活用すれば、スマホで確定申告をすることもできます。
ただし、スマホやタブレット端末等を利用して必要書類を作成する場合には、様々な制限があります(注1)。
そのため、スマホのみで簡単に確定申告を済ませたい!という人には、「確定申告書作成コーナー」はオススメしません。
(注1)入力したデータ自体の保存機能がない、作成できる書類が「所得税及び復興特別所得税の確定申告書」のみ、などの制限あり。
➁会計アプリを利用する方法
会計ソフトメーカーが販売している、会計アプリを利用すればスマホで簡単に確定申告を済ますことができます。
また、会計ソフトには、以下のような便利な機能やサポートが用意されています。
・入力時にソフトが色々とアシストしてくれるので、簡単に帳簿を作成できる。
・インターネットバンキングやクレジットカードの口座と連動することで、自動で入出金の記録を取込み、仕訳を作成して帳簿を作成してくれる。
・分からないことを、メールやチャットでサポートしてもらえる。
なお、会計ソフト・アプリは様々なメーカーより販売されていますが、大手会計ソフトメーカー(freee、弥生会計、MFクラウド)の中で、現状、スマホのみで確定申告に必要な書類を作成できるのは会計アプリfreeeのみです。
パソコンを一切つかわず、スマホのみで確定申告をしたい場合には、会計アプリfreee一択となります。
なお、パソコンとスマホを併用して確定申告をする場合でも、簡単に確定申告を済ませたい方には、freeeはオススメです。
>>freeeの詳細についてはこちら
>>他の会計ソフトが気になるかたはこちら(会計ソフトランキング)
会計ソフトfreeeを使って簡単に確定申告をする具体的な方法
それでは、実際に会計アプリfreeeを使って、簡単に確定申告をする方法を紹介します。
なお、今回は、個人事業主(≒自営業・フリーランス)のかたが確定申告をする場合を例に紹介していきます。
そもそも、確定申告とは!?
確定申告とは、簡単に説明すると、個人が一年間で得たすべての所得(≒利益)から税金(=所得税)を計算して、国に納める手続きのことです。
個人事業主の場合を例に、もう少し具体的に説明すると・・・
確定申告とは、毎年1月1日~12月31日までの1年間に生じた売上と経費を集計して「決算書」を作成し、「事業所得」(≒利益)の金額を確定。
その「決算書」をもとに、「確定申告書」を作成して、申告・納税すべき「所得税」を計算。
「決算書」や「確定申告書」などの必要書類をそろえて、申告期限(翌年の2月16日~3月15日※)までに、税務署に所得税を申告して納める手続き、のことを言います(注1)。
※土日の場合は翌月曜日
(注1)確定申告をすることによって「納めすぎた税金が還付金という形で返ってくる(還付申告)」場合もあります。
個人事業主は青色申告を!
個人事業主のかたが確定申告をする場合には、「青色申告」と「白色申告」という2種類の方法があります。
この2つには大きな違いがあります。簡単に説明すると・・・
「青色申告」→簿記の知識が必要になるため、確定申告が少し難しくなるが、税金が安くなる特典が多数あり
「白色申告」→簿記の知識がなくても簡単に確定申告ができるが、税金が安くなる特典がない
という違いがあります。
特別な理由がないかぎり、個人事業主のかたは青色申告をすることをオススメします。
青色申告を選択した場合には、最大65万円の青色申告特別控除や赤字を3年間繰り越せるなど、税金を安くできる大きなメリットがあるからです。
なお、会計ソフトを使用すれば、簿記の知識がなくても、白色申告と同じ難易度で青色申告をすることができます。
>>青色申告・白色申告の詳細についてはこちら
確定申告の流れ
個人事業主の方が確定申告をする場合には、以下のような流で行います。
➀日々の売上や経費の支払を仕訳として「帳簿」に記録する
➁帳簿をもとに「決算書」を作成する
➂決算書をもとに「確定申告書」を作成する
➀~➂の中で、どのように会計ソフトfreeeを使っていくか説明していきます。
➀日々の取引を仕訳として帳簿に記録する
事業に関係して日々発生する、売上や経費の支払を仕訳というかたちで、「帳簿」に記録する必要があります。
簿記の知識がないかたにとっては、仕訳や帳簿と聞くと身構えてしまうかもしれません。
ただ、会計アプリfreeeを使えば、家計簿をつける感覚で簡単に仕訳や帳簿を作成できます。
会計アプリfreeeへの具体的な入力手順は、以下のようになります(現金取引の場合)。
➀ホーム画面の〔取引を登録〕または、画面下部の〔取引〕をタップしてから、画面右上の〔+〕をタップ。
➁〔収入〕(≒売上)なのか〔支出〕(≒経費)なのか選択
③〔勘定科目〕欄をタップして、入力したい内容をタップ。勘定科目の一覧が表示されるので、その中から該当する科目をタップ。
④〔発生日〕欄をタップして、取引が発生した日を登録。(例えば、経費の支払の場合には、レシートの日付を登録)
このように、①~④のステップで入力すれば、後は会計アプリfreeeが仕訳と帳簿を作成してくれます。
➁帳簿をもとに決算書を作成する
帳簿の作成が完了したら、次に「決算処理」という作業をし、「決算書」を作成します。
「決算処理」とは簡単に説明すると、1年間に使ったお金を明確にして「区切り」をつけることです。
具体的な処理としては、固定資産の減価償却費を計上する、棚卸資産を計上する等の処理を「決算仕訳」というかたちで、帳簿に記入します。
なお、会計アプリfreeeを使えば、決算処理の多くが自動で行われるため、帳簿さえしっかいと作成できれば、「決算書」はほぼ自動で完成します。
③決算書をもとに確定申告書を作成する
決算書が作成できたら、実際に納める税金(=所得税)を計算するために、「確定申告書」を作成します。
確定申告書を作成するためには、難解な所得税の知識が必要となります。
また、所得税法は毎年のように改正があるため、注意が必要です。
ただし、会計アプリfreeeを使えば、○×形式の質問に答えるだけで、改正に対応した確定申告書を簡単に作成することが出来ます。
以上で、確定申告に必要な入力は終了となります。
すべての必要項目に情報を入力し終えたら、「決算書を出力する」や「確定申告書Bを出力する」をタップし、出力済みの申告書一覧から、提出用のPDFを出力します。
※iOS版 会計freeeからは、書類のメール送付、プリンターからの印刷、コンビニで使えるネットプリントなどのアプリへのデータ転送が可能です。
出力した書類を印刷したら、押印とマイナンバーの記載をし、管轄の税務署へ郵送または持参して提出すれば、申告は終了となります。
なお、納めるべき税金(=所得税)がある場合には、以下の3パターンのいずれかの方法で税金を納付することによって、確定申告は完結します。
➀振替納税→銀行口座からの引き落としを希望して納付する方法
➁電子納付→インターネットバンキング等で直接納付する方法
➂現金で納付→最寄りの税務署または金融機関で直接現金で納付する方法
所得税の納付期限は、確定申告の提出期限と同じ3月15日(土日の場合は、次の月曜)が納付・提出期限となりますので、遅れずに納付するようにしましょう※。
※➀の振替納税の場合には、実際に銀行口座から引き落としがされる日は、4月20日(土日の場合は前の金曜日)となります。
まとめ
確定申告をスマホで簡単に済ます方法について、紹介させて頂きました。
面倒で難しい確定申告も、会計ソフト・アプリを使えば簡単・確実に済ますことができます。
また、会計アプリfreeeを使えば、スマホだけで確定申告を済ますことも可能です。
個人事業主のかたは、freeeを利用して、節税効果の高い「青色申告」に是非チャレンジしましょう!
なお、freeeには個人事業主向けに「スターター」「スタンダード」「プレミアム」の3つのプランが用意されています。
料金プランは途中で変更できますので、基本的には、「スターター」プランを選択して、不便を感じたら、「スタンダード」プランに変更すればよいかと思います。
また、freeeには30日間の無料お試しが用意されています。
まずは無料登録して、実際に使用してからプランを決めてもよいでしょう。
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なお、自力で確定申告をすることに限界を感じている人は、いっそのこと税理士に丸投げした方が良いかもしれません。
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