個人事業主向けのクラウド会計ソフト、「マネーフォワードクラウド確定申告」には、現在3つの料金プランが用意されています。
どの料金プランを利用しても基本的には、確定申告に必要な帳簿書類を作成することは出来ます。
ただ、料金プランごとに提供されるサービス内容には若干の違いがあります。
そのため、どの料金プランが自分にとってベストか、初めて確定申告をする方にとっては、よくわからないかもしれません。
そこで、今回は、マネーフォワードクラウド確定申告の3つの料金プランを比較し、どのような人にどのプランがおすすめか具体的に紹介していきます。
目次
3プランの共通点
現在、マネーフォワードクラウド確定申告には、無料で使える「フリープラン」、有料の「ベーシックプラン」及び「あんしん電話サポート付きベーシックプラン」の3つのプランが用意されています。
どのプランを選んでも、基本的には確定申告に必要な帳簿書類を作成することが出来ます。
また、マネーフォワードクラウド確定申告には、初心者でも簡単に帳簿を作成できるように、様々な機能が用意されています。
例えば、仕訳を入力する際に勘定科目を自動提案してくれる機能や、銀行口座やクレジットカードの明細データを自動取得して仕訳を作成してくれる機能などがあります。
このような便利な機能も、無料の「フリープラン」であっても利用することが出来ます。
ただし、「フリープラン」では、年間の仕訳件数が50件までに限られますので注意が必要です。
個人事業主が確定申告をする場合には、日々の売上や経費の支払などの取引を仕訳という形で、帳簿につけて記録しておく必要があります。
一般的な個人事業主の場合には、年間の仕訳数は50件で収まることはまずありません。
そのため、フリープランはあくまで、お試し用のプランとして用意されていると考えた方が無難です。
なお、年間の売上や経費の支払が少ない、フリーランスや副業レベルのかたであれば、無料のフリープランのみで、確定申告を乗り切ることも可能です。
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3プランの主な相違点
「フリープラン」、「ベーシックプラン」、「あんしん電話サポート付きベーシックプラン」の主な違いは以下のようになります。
フリープラン | ベーシックプラン | あんしんプラン | |
月額料金(税抜き) | 無料 | 800円※ | なし |
年額料金(税抜き) | 無料 | 8,800円※ | 17,200円 |
仕訳件数 | 年間50件まで | 無制限 | 無制限 |
データエクスポート | × | 〇 | 〇 |
アップデート(法令改正) | 〇 | 〇 | 〇 |
メールサポート | 〇 | 〇 | 〇 |
チャットサポート | △(登録から30日のみ) | 〇 | 〇 |
電話サポート | × | × | 〇 |
※「ベーシックプラン」では月額と年額の2種類の支払方法が用意されおり、年額でまとめて払うと1カ月分お得になります。
無料プランと有料プランの違い
無料の「フリープラン」は有料プランと比べると、チャットサポートが登録から30日に制限されるなど、サポート面が弱くなります。
ただし、無料プランであってもメールサポートはつくので、最低限のサポートは受けることが出来ます。
また、無料の「フリープラン」では「データエクスポート」に対応していません。
そのため、ブラウザ上での会計ソフトデータをPDFやCSVなどの形でエクスポートして、パソコンにダウンロードすることができません。
会計ソフトのデータを念のためパソコンに保存したい場合や、他社の会計ソフトに乗り換える際にデータを一度に取り出す場合には、データエクスポート機能が必要となるので注意が必要です。
なお、作成した帳簿書類をブラウザ上で表示し、印刷して保存することは可能です。
「ベーシックプラン」と「あんしん電話サポート付きベーシックプラン」の違い
「ベーシックプラン」と「あんしん電話サポート付きベーシックプラン」の違いは、「利用料金」と「電話サポートの有無」のみとなります
ベーシックプランには「電話サポート」は付きませんが、「メールサポート」と「チャットサポート」を利用することができます。
メールやチャットに不慣れな人や、電話で直接はなしながら問い合わせをしたいとうかた以外は、基本的には「ベーシックプラン」のサポートで十分対応できると思います。
なお、「チャットサポート」と「電話サポート」の対応時間は、平日の10時30分~17時(土日祝日は休み)となります。
ただし、確定申告期間については、休日(土曜日・日曜日)でも13時から17時までチャットサポートを利用することが出来ます。
また、マネーフォワードクラウドのスタッフによる、通常チャットサポートの他に、上記の時間外には、「あかりさん」というAIチャットサポートが用意されています。
一般的な問い合わせについては、「あかりさん」である程度は解消できるかと思います。
ケース別おすすめの料金プラン
マネーフォワードクラウド確定申告の3つの料金プランについて、具体的にどのような方に、どの料金プランがおすすめか説明していきます。
「フリープラン」がおすすめの人
・フリーランスや副業をしている人で、年間の取引件数が50件以下の人
・年間の取引件数が50件以下と極端にすくない個人事業主のかた
・とりあえずお試しでクラウド会計ソフトを利用してみたい人
「ベーシックプラン」がおすすめの人
・個人事業主のかた全般
・最低限のサポートを受けられれば十分な人
「でんわサポート付きベーシックプラン」がおすすめの人
・法人並みの規模で事業をされている人
・しっかりとしたサポートを受けたい人
個人事業主の職種は、飲食店、個人商店、建設業、美容院、歯科医院など、多岐に及びます。
ただ、料金プランを選ぶ場合には、ご自身がどのような職種であるかは関係がありません。
3つの料金プランは基本的な入力や操作性については、全く同じとなるためです。
料金プランの選択の基準となるのは、「料金」と「電話サポートの有無」の2点になります。
結論としては、どうしても無料で利用したい、電話サポートがどうしても必要、事業規模が法人並みという人以外は、「ベーシックプラン」がベストな選択となります。
「ベーシックプラン」であれば、マネーフォワードクラウド確定申告の機能をフルに利用できますし、サポートもチャット・メールで十分足りるはずです。
なお、いきなり有料プランを申し込むことに抵抗がある人は、とりあえず無料の「フリープラン」に登録することをおすすめします。
「フリープラン」から「ベーシックプラン」などの有料プランに途中で切り替えても、フリープラン利用時に入力したデータはそのまま引き継がれますので、最初から入力しなおす必要はありません。
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まとめ
マネーフォワードクラウド確定申告の3つの料金プラン(「フリープラン」、「ベーシックプラン」、「あんしん電話サポート付きベーシックプラン」について解説させて頂きました。
個人事業主の職種は、飲食店、個人商店、建設業、美容院etcと多種多様です。
ただ、どのような職種であっても、基本的には、「ベーシックプラン」を選べば間違いありません。
よりサポートが充実した「あんしん電話サポート付きベーシックプラン」は、事業規模の大きな個人事業主や、電話でどうしても相談したいといった人は利用を検討してもよいかもしれません。
また、無料で利用できる「フリープラン」は、あくまでお試し用によういされているプランと考えたほうが無難です。
ただし、フリーランスや副業など、年間の取引件数が50件以下でおさまるような個人事業主のかたには、無料で確定申告に必要な帳簿を作成できるため、「フリープラン」もおすすめできます。
なお、「ベーシックプラン」を利用する場合には、月々払いよりも年額をまとめて支払う方が1ヵ月分お得となりますので、申込の際は注意しましょう。