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今回は、「MFクラウド確定申告※」の使い方と、簡単に確定申告(青色申告)をするやり方について、まとめてみました。


・マネーフォワードクラウド確定申告 公式


実際に、MFクラウド確定申告を利用して、2019年に確定申告をした実体験をもとにこの記事を作成しました。

これからMFクラウド確定申告を利用しようか迷っているかたの、参考になればと思います。

なお、MFクラウド確定申告はWindows/Mac両方に対応していますので、Macを使用しているかたも是非参考にしてみてください。


※MFクラウド確定申告は、マネーフォワードクラウド確定申告に名称が変更されました。この記事では便宜上、MFクラウド確定申告と表記していますが同じソフトとなります。

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確定申告の大まかな流れ

MFクラウド確定申告の使い方を説明する前に、確定申告の流れについて確認しておきましょう。

個人事業主が確定申告(青色申告)をする際の流れを簡単に説明すると、以下の5ステップ※となります。


①会計資料(領収書、通帳、請求書など)を集める

経費の支払の証拠となる領収書(レシート)や、請求書などを集めます。

また、経費の支払や売上の入金用として使用している銀行口座がある場合には、その通帳を用意します。


②会計資料をもとに「会計帳簿」を作成

会計資料(領収書、通帳、請求書、クレジットカード明細なと)をもとに、仕訳という形式で帳簿に記帳していき、会計帳簿を作成します。

例えば、クレジットカードを使用して事業に使用する備品や文房具などを購入した場合、カード明細をチェックして、その内容を仕訳という形で帳簿に記録していきます。


➂会計帳簿をもとに「青色申告決算書」を作成

暦年(1/1~12/31)の会計帳簿を作成したら、決算整理仕訳を追加して、「青色申告決算書」を作成します。

具体的には、固定資産の減価償却費の計上、棚卸資産の計上、家事按分などの仕訳を決算整理仕訳として追加計上します。


④青色申告決算書をもとに「確定申告書」を作成

作成した「青色申告決算書」をもとに、「確定申告書B」を作成していきます。

具体的には、「青色申告決算書」の売上金額や所得金額などを、「確定申告書B」の該当箇所に転記していくことになります。

なお、事業所得以外の所得、例えば、給与所得がある場合には、「給与所得者の源泉徴収票」に記載されている金額も、確定申告書Bに記入していくことになります。

また、所得から差し引かれる金額(所得控除)がある場合には、その金額がわかる書類を集めて、確定申告書Bに記入していきます。


代表的な所得控除の資料

・医療費の領収書と、その金額をまとめた計算書(医療費控除)

・社会保険(公的年金、国民年金等)の控除証明書

・生命保険料控除証明書(生命保険料控除)

・地震保険料控除証明書(地震保険料控除)

・寄付金の領収証(寄付金控除)

・障害者手帳、もしくはコピー(障害者控除)


あくまで一例となります。詳細は税務署等に確認しましょう。


➄作成した確定申告書をもとに申告・納税(又は還付)

作成した「青色申告決算書」・「確定申告書B」・「その他の必要書類」を税務署に提出(持参・郵送・e-tax)して申告・納税(又は還付)をします。



個人事業主が確定申告をする際に、一番大変な作業は②会計帳簿の作成➂青色申告決算書の作成です。

日々発生する経費や通帳の入出金の内容から、仕訳を作成して正確な会計帳簿を作成していくのは、想像以上に骨の折れる作業です。

ただし、「MFクラウド確定申告」を上手く使うことで、確定申告を簡単・ラクに済ますことが出来ます。



※個人事業主として初めて確定申告をする場合には、事前に「個人事業の開業・廃業等届出書」及び「所得税の青色申告承認申請書」を提出する必要があるので注意しましょう。

簡単な確定申告のやり方

確定申告を簡単に済ますためのポイントは、一番手間暇と時間のかかる②会計帳簿の作成➂青色申告決算書の作成、に係る作業を削減することです。

では、具体的にどうやって会計帳簿等に係る作業時間を削減したらよいか・・


結論から先に言うと「①経費の支払をできるだけクレジットカード払いにする②クラウド会計ソフトを利用してクレカの情報を自動取得する」です。


①経費の支払をできるだけクレジットカード払いにする

現金で経費の支払をした場合には、領収書やレシートごとに、その内容を一枚ずつ会計ソフトに手入力していく必要があります。

領収書の枚数が数枚程度で済めば、手入力でもさほど時間はかかりませんが、数十枚、数百枚と増えていくと大変な手間と時間がかかります。

ため込んでしまった領収書の束を、確定申告直前に慌てて入力した・・といった経験のある人も多いかもしれません。


また、すべて手入力している場合、どうしても入力ミスなどが発生します。

せっかく入力したのに、通帳の残高と帳簿上の残高が合わず、何度も確認するハメに・・ということにも。

経費の支払をすべてカード払いにするのは難しいかもしれませんが、可能なかぎりカード払いにすることで、入力に係る手間ひまを大幅に削減できます。


②クラウド会計ソフトを利用してクレジットカード明細を自動取得する

クラウド会計ソフトとは、インターネットを利用して使用する会計ソフトです。

クラウド会計ソフトはインターネットに接続して利用するため、クレジットカード明細や銀行口座の情報を会計ソフトと連動できる、という大きなメリットがあります。

経費の支払をクレジットカード払いにまとめた場合、クレカの情報とクラウド会計ソフトを連動することで、一瞬で仕訳に変換し帳簿を作成してくれます。


なお、クラウド会計ソフトは様々なメーカーからリリースされていますが、利用者が多い大手3社(MFクラウド、freee、弥生)の中から選ぶと安心です(個人事業主向け会計ソフトランキング)

その中でも、MFクラウド確定申告には、完全無料で利用できるフリープランが用意されているので、スモールビジネスや副業をしている人には特におすすめ。

私自身も、2019年はMFクラウド確定申告のフリープランを利用して、無料で簡単に確定申告を済ますことができました。


・青色申告ソフト「マネーフォワードクラウド確定申告」

MFクラウド確定申告の使い方

MFクラウド確定申告を使って、具体的に確定申告を簡単・ラクに済ます方法を紹介していきます。


銀行口座やクレジットカードをMFクラウド確定申告と同期する:


銀行口座※やクレジットカードのネット明細をMFクラウド確定申告と同期すると、自動で仕訳を入力することができます。


例えば、経費をクレジットカードで支払った場合、「ソフトバンク1080円通信費」、「セブンイレブン324円消耗品費」、「タクシー代3000円旅費交通費」といった経費項目が会計ソフト上に自動的に表示されるようになります(下記はMFクラウド確定申告の具体例)。


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※銀行口座については、インタネットバンキングを利用していることが前提となります。


また、MFクラウド確定申告を使えば、毎月発生する経費、例えば携帯料金、プロバイダー料金、家賃、電気代などを毎回入力する必要がなくなります。

一度設定をしてしまえば、あとは自動で処理してくれるので、経理処理に係る時間を大幅に削減することが可能となります。



勘定科目も提案してくれる:


MFクラウド確定申告には、クレジットカードなどで支払った内容から、勘定科目を推測し、自動提案してくれる機能もあります(下記はMFクラウド確定申告の具体例)。


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例えば、タクシー代の支払であれば旅費交通費の可能性が高い、NTTへの支払なら通信費の可能性が高いなど、MFクラウドが推測して勘定科目を選んでくれます。

確定申告に不慣れな人でも、この機能のおかげで経理処理を簡単に済ますことが出来ます。

また、過去の入力履歴から学習し勘定科目を提案してくれる機能もあるため、使えば使うほど、入力業務がラクになるよう設計されています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

経費の支払をクレジットカードにまとめ、クラウド会計ソフトと連動することで、確定申告に係る時間を大幅に削減することが可能となります。

経理作業にいくら時間を費やしても、本業の収入があがるわけではないので、クラウド会計ソフトを利用して賢く売上アップを目指してみてくださいね。

なお、MFクラウド確定申告には、無料で使えるフリープランも用意されていますので、まずは実際に試してみて、その魅力を堪能してもらえればと思います。


・マネーフォワードクラウド確定申告 公式