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今回は、「会計ソフトトfreee」を使って簡単に青色申告をする方法等について、まとめてみました。


・会計ソフトfreee 公式


freeeを使えば、誰でも簡単に確定申告が出来る!と言われていますが、本当にそうか?実際にfreeeを使用した体験をもとに、この記事を作成しました。

これからfreeeを利用しようか迷っているかたの、参考になれば幸いです。


なお、freeeはWindows/Mac両方に対応していますので、Macを使用しているかたも是非参考にしてみてください。

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確定申告の大まかな流れ

freeeの使い方を説明する前に、確定申告の流れについて確認しておきましょう。

個人事業主が確定申告(青色申告)をする際の流れを簡単に説明すると、以下の5ステップ※となります。


①会計資料(領収書、通帳、請求書など)を集める

経費の支払の証拠となる領収書(レシート)や、請求書などを集めます。

また、経費の支払や売上の入金用として使用している銀行口座がある場合には、その通帳を用意します。


②会計資料をもとに「会計帳簿」を作成

会計資料(領収書、通帳、請求書、クレジットカード明細なと)をもとに、仕訳という形式で帳簿に記帳していき、会計帳簿を作成します。

例えば、クレジットカードを使用して事業に使用する備品や文房具などを購入した場合、カード明細をチェックして、その内容を仕訳という形で帳簿に記録していきます。


➂会計帳簿をもとに「青色申告決算書」を作成

暦年(1/1~12/31)の会計帳簿を作成したら、決算整理仕訳を追加して、「青色申告決算書」を作成します。

具体的には、固定資産の減価償却費の計上、棚卸資産の計上、家事按分などの仕訳を決算整理仕訳として追加計上します。


④青色申告決算書をもとに「確定申告書」を作成

作成した「青色申告決算書」をもとに、「確定申告書B」を作成していきます。

具体的には、「青色申告決算書」の売上金額や所得金額などを、「確定申告書B」の該当箇所に転記していくことになります。

なお、事業所得以外の所得、例えば、給与所得がある場合には、「給与所得者の源泉徴収票」に記載されている金額も、確定申告書Bに記入していくことになります。

また、所得から差し引かれる金額(所得控除)がある場合には、その金額がわかる書類を集めて、確定申告書Bに記入していきます。


代表的な所得控除の資料

・医療費の領収書と、その金額をまとめた計算書(医療費控除)

・社会保険(公的年金、国民年金等)の控除証明書

・生命保険料控除証明書(生命保険料控除)

・地震保険料控除証明書(地震保険料控除)

・寄付金の領収証(寄付金控除)

・障害者手帳、もしくはコピー(障害者控除)


あくまで一例となります。詳細は税務署等に確認しましょう。


➄作成した確定申告書をもとに申告・納税(又は還付)

作成した「青色申告決算書」・「確定申告書B」・「その他の必要書類」を税務署に提出(持参・郵送・e-tax)して申告・納税(又は還付)をします。



個人事業主が確定申告をする際に、一番大変な作業は②会計帳簿の作成➂青色申告決算書の作成です。

日々発生する経費や通帳の入出金の内容から、仕訳を作成して正確な会計帳簿を作成していくのは、想像以上に骨の折れる作業です。


特に、簿記の知識や経理業務の経験がない人の場合、②会計帳簿がうまく作成できず、自力で確定申告をすることを断念することも・・。

ただし、「freee」を上手く使うことで、確定申告を簡単・ラクに済ますことが出来ます。



※個人事業主として初めて確定申告をする場合には、事前に「個人事業の開業・廃業等届出書」及び「所得税の青色申告承認申請書」を提出する必要があるので注意しましょう。

簡単な確定申告(青色申告)のやり方

確定申告(青色申告)を簡単に済ますためのポイントは、一番手間暇と時間のかかる②会計帳簿の作成➂青色申告決算書の作成、に係る作業を削減することです。

では、具体的にどうやって会計帳簿等に係る作業時間を削減したらよいか・・


結論から先に言うと「①経費の支払をできるだけクレジットカード払いにする②クラウド会計ソフトを利用してクレカの情報を自動取得する」です。


①経費の支払をできるだけクレジットカード払いにする

現金で経費の支払をした場合には、領収書やレシートごとに、その内容を一枚ずつ会計ソフトに手入力していく必要があります。

領収書の枚数が数枚程度で済めば、手入力でもさほど時間はかかりませんが、数十枚、数百枚と増えていくと大変な手間と時間がかかります。


また、すべて手入力している場合、どうしても入力ミスなどが発生します。

せっかく入力したのに、通帳の残高と帳簿上の残高が合わず、何度も確認するハメに・・ということにも。

経費の支払を可能なかぎりカード払いにして、クラウド会計ソフトと連動することで、入力に係る手間ひまを大幅に削減できます。


②クラウド会計ソフトを利用してクレジットカード明細を自動取得する

クラウド会計ソフトとは、インターネットを利用して使用する会計ソフトです。

クラウド会計ソフトはインターネットに接続して利用するため、クレジットカード明細や銀行口座の情報を会計ソフトと連動できる、という大きなメリットがあります。

経費の支払をクレジットカード払いにまとめた場合、クレカの情報とクラウド会計ソフトを連動することで、一瞬で仕訳に変換し帳簿を作成してくれます。

freeeの使い方

freeeを使って、具体的に確定申告を簡単・ラクに済ます方法を紹介していきます。


銀行口座やクレジットカードをfreeeと同期する:


銀行口座※やクレジットカードのネット明細をfreeeと同期すると、自動で仕訳を入力することができます。


例えば、経費をクレジットカードで支払った場合、「NTT2080円通信費」、「ローソン540円消耗品費」、「JR東日本360円旅費交通費」といった経費項目が会計ソフト上に自動的に表示されるようになります(下記は会計ソフトfreeeの具体例)。


公式ブログ


※インターネットバンキングを利用していることが前提となります。


画像のように、銀行口座やクレジットカードのweb明細を自動で取り込み、それにあった勘定科目をfreeeが推測して提案してくれます。


あとは、その仕訳内容を確認して、「登録」ボタンを押すだけで、簡単に会計帳簿を作成できます。


銀行口座やクレジットカードの明細を一つ一つチェックして、仕訳を自分で作成して入力する必要がなくなるため、経理にかかる時間を大幅に削減できます。


なお、ここまでの機能は、大手クラウド会計ソフト(MFクラウド、弥生会計)にもありますが、freeeの強みは独自の特許技術を使った「自動登録」機能です。


自動登録」とは、今後同じ取引が発生した場合には、自動で登録までしてくれる機能です。


例えば、口座引き落としで毎月支払っている、電気代は「水道光熱費」、携帯料金を「通信費」、とfreeeに学習させれば、次回からは自動で「登録」までしてくれます。


「自動登録」機能があるため、クラウド会計ソフトの中でも完全自動で経理を済ますことが可能となるのは、freeeのみです。


経費の支払を口座引落、クレジットカード払いですべて済ませば、経理にかかる時間をほとんど0にすることも可能です。


なお、クレジットカードによっては、過去数カ月分しかデータを取得できない場合もありますので、早めにfreeeに無料登録してデータを取得しておくと安心です。


・会計ソフトfreee 公式


freeeの質問に答えて確定申告書を作成する:


自動仕訳機能を上手く活用して、会計帳簿・青色申告決算書を作成したら、次は確定申告書の作成となります(下記は会計ソフトfreeeの具体例)。


パソコン_12_パソコン_確定申告_ステップ形式で質問に答えるだけ


確定申告書を作成する場合、本来は所得税法の知識が必要となりますが、その内容をいちいち調べるのは大変な労力がいります。


また、税法は毎年と言っていいほど改正がありますので、改正の内容までチェックする必要も。


freeeを使えば、○×形式の簡単な質問に答えるだけで、簡単に確定申告書の作成をすることができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

経費の支払をクレジットカードにまとめ、クラウド会計ソフトと連動することで、確定申告に係る時間を大幅に削減することが可能となります。

freeeは誰でも簡単に確定申告をすることが出来るよに設計されているため、簿記が苦手な人には特に使いやすいと思います。

会計ソフトfreeeには、30日間の無料お試しも用意されていますので、まずは実際に試してみてその魅力を堪能してみてくださいね。


・会計ソフトfreee 公式