55cf053b3c36956bd324314b0fbe83f0_s経費等の決済に際して、振込手数料を支払う場面もあるかと思います。

振込手数料は金額的に少額ではありますが、事業に関係して支払ったものであれば、当然
経費として計上できます。

では、振込手数料を支払った場合、どのような勘定科目を使用して、記帳すればよいのでしょうか?

また、売掛金や買掛金の代金決済に際して、振込手数料を取引先が負担した場合などには、どのように経理処理すればよいのでしょうか?

今回は、銀行で振込手数料を支払った場合に使用する、勘定科目や経理処理の方法について、解説させて頂きます。

Sponsored Link

振込手数料の勘定科目は?

銀行の振込手数料については、支払い時に「支払手数料」勘定を使用して記帳します(注1)。

なお、売掛金や買掛金※などを、口座振込で決済している場合には、振込手数料を自身で負担するか、相手先で負担するかによって、以下のように経理処理が異なりますので注意しましょう。


※「売掛金」、「買掛金」勘定の詳細については他の記事参照のこと


・振込手数料を自身(自社)が負担する場合→自社の経費として、「支払手数料」勘定を使用して経理処理します。


・振込手数料を相手先(取引先)が負担する場合→取引先が振込手数料を負担しているので、当社において、振込手数料を経費として計上することはできません(注2)。



(注1)振込手数料は金額的に少額な場合が多いため、「雑費」勘定を使用して、記帳している方も多いかと思います。
「雑費」勘定で経理処理していても、間違いではありません。

しかし、該当する勘定科目がある場合には、出来るだけ、その勘定科目を使用した方がよいので、振込手数料については、「支払手数料」勘定を使用して、記帳するようにしましょう※。

※「雑費」勘定の詳細については他の記事参照のこと


(注2)「買掛金」の決済に際して、取引先が振込手数料を負担した場合には、取引先が負担した振込手数料の金額を、「買掛金」勘定から相殺して、残額を取引先の口座へ振り振り込むこととなります。
なお、「売掛金」の決済に際して、取引先が振込手数料を負担した場合には、単純に「売掛金」の入金処理をすればよいだけで、特別な会計処理は必要ありません。

Sponsored Link



自動仕訳で記帳の手間を減らしたい方はこちら⇒クラウド会計ソフトランキング

<具体例・仕訳>

・振込手数料を自社が負担するケース


・〇〇商事への買掛金(1月分、150,000円)を決済するため、事業専用の普通預金口座より、150,000円を仕入先の口座に振り込んだ。なお、振込手数料(540円)については、当社が負担する契約となっている。

借方 金額 貸方 金額 摘要
買掛金 150,000 普通預金 150,540 〇〇商事1月分
支払手数料 540  振込手数料



・△△株式会社に対する売掛金(4月分、20,000円)が、事業専用の普通預金口座に振り込まれた。なお、振込手数料(324円)については、当社が負担する契約となっているため、実際には4月分売掛金20,000円から振込手数料324円を差し引かれた、19,676円が事業専用の普通預金口座に振り込まれている。

借方 金額 貸方 金額 摘要
普通預金 19,676 売掛金 20,000 △△㈱4月分
支払手数料 324  振込手数料




・振込手数料を相手先(仕入先、得意先)が負担するケース


・〇〇商事への買掛金(1月分、150,000円)を決済するため、事業専用の普通預金口座より、149,460円を仕入先の口座に振り込んだ。なお、振込手数料(540円)については、仕入先が負担する契約となっている。

借方 金額 貸方 金額 摘要
買掛金 150,000 普通預金 149,460 〇〇商事1月分
支払手数料  540  振込手数料※

なお、上記の仕訳を分解すると・・・

➀買掛金 540/支払手数料 540

➁買掛金 149,460/普通預金 149,460

となり、➀の仕訳で、取引先が負担した振込手数料の金額を、「買掛金」勘定から相殺し、➁の仕訳で、相殺後の「買掛金」残額を取引先の口座へ振り振り込む、仕訳を切っている、ということになります。


・△△株式会社に対する売掛金(4月分、20,000円)が、事業専用の普通預金口座に振り込まれた。なお、振込手数料(324円)については、得意先が負担する契約となっている。

借方 金額 貸方 金額 摘要
普通預金 20,000 売掛金 20,000 △△㈱4月分

まとめ

いかがでしたでしょうか?

売掛金や買掛金の代金決済に際して、発生する振込手数料の会計処理は、相手先が負担するか否かにより、多少複雑となります。

しかし、「買掛金」の代金決済の際に、取引先が振込手数料を負担してくれるケースのみ、特別な会計処理が必要となると、押さえておけばよいでしょう。

ここでの会計処理を誤ると、預金残高や売掛金・買掛金の残高が合わない、などのトラブルのもととなりますので、注意しましょう。


なお、個人事業主が青色申告をする場合に使用する、代表的な勘定科目を(勘定科目一覧)としてまとめましたので、参考にしてみてください。

自動入力で経理の時間を80%削減!?クラウド会計ソフトとは?

確定申告、スッキリ簡単に済ませたいですよね!


そんな方には、クラウド会計ソフト※がオススメです!


※クラウド会計ソフトとは、パソコンにインストールして使用する、従来の会計ソフトとは異なり、インターネット上で使用するものをいいます。


クラウド会計ソフトを使えば、銀行口座やクレジットカードの情報を取り込み自動で計帳簿を作成!


もう、通帳やカード明細を一つ一つチェックして、入力する必要はありません。


利用者数が多いクラウド会計ソフトの中では、「MFクラウド確定申告」と「freee」が人気です。


どちらも、無料お試しが用意されているので、まずは無料登録して、実際に体験してみることをオススメします!


詳しく入力したい!現金取引が多い方はこちら >>MFクラウド確定申告に無料登録してみる!


とにかく簡単に確定申告をしたい方はこちら >>今すぐfreeeを無料体験してみる!


各会計ソフトの詳細については、下記のランキングに記載してありますので、参考にしてみてください。


>>クラウド会計ソフトランキングを見てみる


Sponsored Link

確定申告はお任せしたい!自分に合った税理士を探したい方へ

めんどうな確定申告の手続きは、税理士にすべてお任せしたい!


そんな方には、税理士紹介サービスの「税理士ドットコム」がオススメです。


「税理士ドットコム」は上場企業・弁護士ドットコム株式会社が運営しているので、個人情報等のセキュリティーは万全ですし、強引な勧誘等も一切なく安心して利用できます。


税理士コーディネーターに希望の条件を伝えると、その条件に合う税理士を探しだし、何度でも無料で紹介してくれます。


また、24時間年中無休の電話窓口があるので、気になる事はすぐに相談することが出来ます。


なお、税理士ドットコムの評判等についてはこちら(税理士ドットコムの評判と口コミは!?理想の税理士に出会える?)に記載していますので、こちらも合わせて参考になさってください。


>>何度でも無料で紹介してもらえる!「税理士ドットコム」に相談してみる